タイヤとホイールの説明
ラベリング制度
タイヤを選ぶときにタイヤの性能がわかりやすくなるように等級(グレード)分け表示を行った物をラベリング制度といいます。
現在では、燃費に関する性能(転がり抵抗性能)と、濡れた路面での制動力など(ウェットグリップ性能)がタイヤのラベルに表示されています。
参照:https://www.y-yokohama.com/product/tire/labeling/
燃費に関する性能
燃費に関する性能は【AAA】【AA】【A】【B】【C】と5段階に分かれています。(【AAA】が1番良いグレードです)転がり性能のグレードが1つ上がると燃費が約1%改善されると推計されます。
【C】グレードのタイヤから【AAA】グレードのタイヤに変えた場合、燃費が約4%改善されます。
ウェットグリップに関する性能
【a】【b】【c】【d】と4段階に分かれています。(【a】が1番良いグレードです)
ウェットグリップのグレードが1段階上がると、濡れた路面での制動距離が乗用車の車両0.5台分くらい短くなります。
【d】グレードのタイヤから【a】グレードのタイヤに替えた場合、制動距離が車両2台分+αほど改善されます。
参照:https://www.y-yokohama.com/product/tire/wet-a
グレーディングから分かるタイヤの性能
このグレード分けの中で転がり抵抗が【A】以上で、かつウェットグリップが【d】以上のものが低燃費タイヤと定義されています。
転がり抵抗性能とウェットグリップ性能は相反関係にあり、一般的にはどちらかの性能を上げると、もう一方の性能が下がってしまいます。しかし現在、国産メーカーが製造しているタイヤのほとんどは、様々な工夫を凝らして相反関係にある両方の性能を上げる事に成功しています。
また、将来的にはラベリング制度に静粛性能(車外通過音の大きさ)が追加される見込みです。
もちろん、燃費とウェットグリップだけでタイヤを総合的に判断するわけにはいきませんが、低燃費タイヤを判断する指標の一つとしては有効です。
低燃費・ウェットグリップ・静粛性能の他にも、持ち(耐摩耗性)・乗り心地・曲がる(コーナリンググリップ)・排水性・直進安定性など様々な性能がタイヤには隠れています。